グルグル飛び回るハエ

季節の虫

観覧車を下から眺めるだけの傍観者が書くブログ

 某日、夜景を撮りに行きました。そんな私の話はどうでもよく、その町の近辺で昨年飛び回っていた虫について記載したいと思います。

 私が目撃したのは飲食店が並ぶ狭い路地でしたがマンションのエントランス手前でも見かけると思います。小さい虫が輪を描くように飛び回っており、それを捕まえると小さいとも大きいとも言えないハエ、これはヒメイエバエの雄です。このグルグル飛び回る行動は手元の図鑑(※)によると「輪舞(りんぶ)」と呼ばれるとのこと。

 ヒメイエバエは本州以南で5~6月と9~10月に多く見られます。あと1ヶ月ほどで皆様の目の前にも姿を現し始めるかもしれません。発生源はイエバエなどに似て生ゴミや動物の死骸・糞、堆肥などが挙げられます。従って野外から飛来してくることが多い、ゆえに侵入防止の対策が一般的でしょう。

 その対策を考えると捕獲が手っ取り早く思えるのですが、ヒメイエバエには「ニオイで誘引・捕獲するトラップ」の効果が芳しくありません。「吊るした粘着シートで捕獲するトラップ」の方が適しているでしょう。

 加えて彼らが飛来する場所の周りに殺虫剤を噴霧しておく方法もあります。ゴキブリやハエを対象にした殺虫剤が使いやすいでしょう。なおこのブログで「大抵の害虫には効く」と紹介しているサイベーレ0.5SCですが、用法用量よりヒメイエバエ(他にゴキブリ類なども)には利用することができません。この点ご注意いただければと思います。

※引用文献:

原色図鑑 改訂衛生害虫と衣食住の害虫 安富和男 梅谷献二 全国農村教育協会